奈良県議会の令和6年6月定例会。自由民主党・無所属の会の川口延良議員が6月25日(木)に一般質問を行いました。
主な質問内容は「災害応急対策(防災拠点)検討部会について」「新アリーナ整備にかかる検討状況について」。2回目以降の質問は、川口議員と山下真知事の一問一答形式で行われました。
こちらでは主に橿原市に建設予定の新アリーナに関する質疑応答となっております。
【奈良県議会 川口延良議員の一般質問(2)】新アリーナの採算面・防災機能について【令和6年6月定例会】
令和6年6月定例会 川口県議 質問まとめ
川口県議は新アリーナについて「駐車場の規模」「別の場所にする考え」について質問しています。
新アリーナの建設に伴う駐車場の規模について
どのくらいの駐車場の規模を考えているのか
川口県議「新アリーナの建設にあたり、どのくらいの駐車場の規模を考えているのか」
山下知事「現時点で490台程度を確保できる見込み」
駐車台数490台で3つの施設をまかなえるのか
川口県議「490台で野球場と陸上競技場とアリーナの駐車場がまかなえるという考え方なのか」
山下知事「もちろんそういう見込み。これに加えて、イベント等の開催時には橿原神宮等の付近の駐車場を利用することも想定している」
他府県の施設から駐車場が足りないとの話が出ている
川口県議「我々(自由民主党・無所属の会)も勉強会で近隣の施設を見てきた。
滋賀県にあるダイハツアリーナは900台プラス臨時で医大の駐車場を借りている。三重県津市にあるサオリーナは1800台。太田市にある群馬県太田市のスポーツ施設(オープンハウスアリーナ太田)は1500~1600台。
アリーナ専属の駐車場がそれだけあっても(駐車場が)足りないとの話が出ている。3つの施設をまかなう橿原公苑が500台の駐車場で本当に足りると思っているのか」
山下知事「足りるという風な見込みであるという報告を受けている」
【奈良県議会 川口延良議員の一般質問】新アリーナの規模・機能明らかに、2500平方メートル・5000席を計画、防災拠点としての役割も【令和6年6月定例会】
新アリーナを別の場所に選定する考えは
川口県議「あまりにも報告だけで継承されていないのでは。いろんな機能を複合するなら、別の会場を選定するべきだということを申し上げている。検討は早急にするべきだと思うが、もう一度お答えください」
山下知事「アリーナは令和12年度中の完成が必要だと考えている。今から民有地を探して地権者と交渉する時間的な余裕はない。県有地を中心に検討調査をしている」
川口県議「例えば橿原の教習所の移転があったと思う。そこは医大の新キャンパスの隣にあり、駐車場の相互利用もできると思う。
仮にそこであれば中和の消防署が近く、消防学校の移転先としてもふさわしいと思ってる。そういった計画は可能性としてゼロではないと思うが、知事の考えは」
山下知事「先ほどから申し上げている通り、今から用地取得をしている時間的な余裕はないと考えている。新たに民有地を取得するということは考えていない」
技術的に間に合うなら検討するのが知事の仕事では
川口県議「それは検討もしないということか。例えば、技術的に間に合う可能性があるなら検討するのが知事の仕事だと思う。全く排除するということでよろしいか」
山下知事「県有地を中心に検討しているといつ先ほどの答弁に変わりはない。川口延良議員から特定の箇所を特定して、ここはどうかという紹介があったが、そこについては市街化調整区域となっている。
市街化区域への編入手続きに相応の期間を要する。また、文化財発掘調査の必要性があり、時間的に到底、平成12年度(おそらく令和12年度の間違い)の新アリーナの完成には間に合わないと思われる」
橿原公苑の駐車場は十分な駐車台数が確保できる
山下知事「川口議員は先ほどから駐車場の台数を懸念されている。現在の駐車場台数の200台と比べると、2倍以上である490台の駐車場が確保できる。
それに加えて、橿原神宮や場合によっては県立医大の駐車場を借りるということもあろうかと思う。十分な駐車台数が確保できると考えている。
わざわざお金を出して民有地を購入して、埋蔵文化財の調査をして、市街化調整区域から市街化区域への変更手続きをしてまで、その土地を買う必要性はないと考えている」