【奈良県議会 令和6年2月定例会】伊藤まさや県議の代表質問、五條市の防災拠点についての質疑応答まとめ/2024年3月1日開催

奈良県議会 メガソーラー計画
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奈良県議会の令和6年2月定例会が2024年2月~3月に開催されました。本会議の代表質問・一般質問では複数の県議から五條市のメガソーラー計画に関連する質問がありました。

こちらでは3月1日の伊藤將也議員(自由民主党・無所属の会)の代表質問の内容と山下真知事の答弁をまとめております。

山下知事は2024年2月19日に五條市で開催した「五條市の県有地の活用に関する地元説明会」で熊本県危機管理防災特別顧問の言葉を引用。

顧問が2月13日のセミナーで「防災に特化した滑走路は不要である。災害時は大型ヘリコプターが重要。大型ヘリコプターが離着陸できる100m四方のヘリポートがあればよい」と発言したとしていました。

【五條市の県有地の活用に関する地元説明会・山下知事の説明まとめ】メガソーラーなど新たな防災拠点計画を説明【2024年2月19日】【2024年2月19日】

伊藤將也議員の本会議(代表質問)まとめ

伊藤県議からは「五條市の防災拠点をゼロベースで考えるつもりはあるのか」「メガソーラー計画に緊防債は適用されるのか」といった質問があがりました。

また、山下知事が五條市の地元説明会で引用した熊本県危機管理特別顧問の発言に関する発言もありました。

【五條市の県有地の活用に関する地元説明会・質疑応答まとめ(1)】メガソーラー計画に地元住民から反対の声【2024年2月19日】

五條市の防災拠点をゼロベースで考えるつもりはあるのか

伊藤県議 「まだ、予算もあがっていない段階で、 メガソーラーの整備については、私はゼロベースだと考えている。 五條市との対話や防災拠点のあり方について、 今後ゼロベースから考えるつもりはあるのか」

山下知事 「ありません」

伊藤県議 「五條市のみなさんもテレビやインターネットを通じてご覧になっているみなさんも、そうかと。答えは分かっていたが、改めてそういう風に感じた方も多いと思う。反対してでもやるとおっしゃいましたから。

これから裁判になる可能性がある。 時間がかかる。その間に大きな災害があった時、拠点整備の遅れなどで、県民の生命が脅かされても、山下知事、その責任を負えるのか」

山下知事 「私、弁護士ですので、その辺はプロです。これを止めるための法的措置は無いと思っている」

伊藤県議 「法律で何でもできる。法律が基本になるかもしれませんが、山下知事、あなたに求められているのは、 弁護士としての知事ではない。奈良県民の代表としての知事という立場です。そのあたりをしっかりと考えていただきたいと思う」

【五條市の県有地の活用に関する地元説明会・質疑応答まとめ(2)】決定前に説明に来るべき・民意はどこまで反映されるのか

メガソーラー計画に緊防債は適用されるのか

伊藤県議 「五條市の防災拠点の整備には緊急防災・減災事業債 (緊防債) が適用される。緊急消防援助隊の活動拠点でメガソーラーをします。この話を総務省にした上で、内諾を得ているのか」

山下知事 「国とのやり取りの中で、 緊防債が使えそうだという見込みを 県の方でつかんでいますが、 国との具体的なやり取りについては、国との信頼関係もあるので、これ以上の答弁は差し控えさせていただく。国とのやり取りから、県の見込みとして、緊防債が使えそうだという認識は持っている」

伊藤県議 「見込みと内諾との言葉の違いは何か」

山下知事 「最終的な、 正式な結論は五條の県有地でこういう事業をしますと。こういう形で、防災目的で土地利用をしますと。なので、緊防債の活用。

一形態として、ご理解くださいと、どっかの時点で正式な話を総務省にさせていただく訳だが、その時にならなければ、 正式な申請行為が無いわけですから、総務省としては、良いとも悪いとも現時点では 言えないと思う。

正式な申請があって初めて、良い悪いが言えると思う。一般論としてやり取りをする中で、まぁいけるんじゃないかという、まぁそんな風に県としては見込みを立てたという、こういう意味」

伊藤県議 「山下知事は会見で内諾を得ていると言った。 内諾、承諾ということ。受け入れるということ。 総務省はこのメガソーラー整備について、受け入れたと受け取っていいのか」

山下知事 「ですから、 先程来言っているように、内諾を得られそうな見込みであると、県として判断した。 こういう意味」

伊藤県議 「そのお話は山下知事本人が総務省としたのか」

山下知事 「私以外の職員がしました。具体的な県の担当者、国の担当者の氏名については、今後の国と県との信頼関係があるので、これ以上の言及は差し控えさせていただく」

【五條市の県有地の活用に関する地元説明会・質疑応答まとめ(3)】計画の再考・議会開会中の説明会開催への要望など

熊本県危機管理防災特別顧問「奈良県の防災を50年誤らせる」

奈良県の資料「五條市の県有地の活用について」
五條市で開催した地元説明会で使用した奈良県の資料「五條市の県有地の活用について」 

伊藤県議 「先ほど、知事の答弁にもありました熊本県の危機管理特別顧問の有浦さんについて、話が挙がっていた。有浦さんは山下知事とは直接会っておらず。 自身の言葉が五條市の住民説明会の資料に入っていたことに大変驚かれていた。

有浦さんは五條市の防災拠点には言及していない。これだけは、有浦さんのためにも本会議でお伝えしておく。

一方、有浦さんは『紛糾させてしまい、申し訳ない』と仰っておられた。でも、こうも仰っていた。 山下知事の防災への考え方は『奈良県の防災を50年誤らせる。正しくない方向に導く』と仰っていた。

そして、山下知事。あなたのこと、あなたのことをですね『小さな知事だ』と言い切った。

山下知事。民意を取り違えてはいけない。選挙で得た26万票余りの票。有権者があなたの民意ではない。奈良県民およそ130万人、1人1人に向き合う、県議会とも真摯に向き合う。心の大きな知事になることが、あなたの一番の今の仕事。是非、そのことは理解していただきたいと思う」

奈良県公式サイト

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