【奈良県議会 令和6年2月定例会】藤野良次議員の代表質問前の発言、事業見直しの進め方について/2024年3月4日

メガソーラー計画
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奈良県議会では2024年2月から3月にかけて令和6年2月定例会を開催。本会議の代表質問・一般質問では複数の県議から五條市のメガソーラー計画に関する質問があがっていました。

3月4日に行われた代表質問では改新なら会派の藤野良次議員(立憲民主党・大和郡山市選挙区)が登壇。質問の前に山下真知事に対して、事業見直しの進め方について意見を述べる場面がありました。

こちらでは藤野議員の発言をまとめております。意見のため、山下知事の答弁はありませんでした。

【山下知事定例記者会見まとめ】五條市の県有地に太陽光発電施設設置の計画を発表【2024年1月24日】

藤野良次県議(改新なら会派)代表質問前の発言まとめ

山下知事は2月19日(月)に五條市上野公園総合体育館で「五條市の県有地の活用に関する地元説明会」を開催。荒井知事時代の大規模広域防災拠点を見直し、太陽光発電施設・ヘリポート・備蓄倉庫を設置する計画を説明しました。

地元住民から当初の計画通り、大規模広域防災拠点の整備を求める声が相次ぎました。それに対して、山下知事は「知事が変われば県の方針も変わるのは当たり前」「契約書の本文には奈良県が買った土地を2000m級の滑走路を伴う大規模広域防災拠点に使わないといけないということを明記した条文はない」などと発言していました。

【五條市の県有地の活用に関する地元説明会・山下知事の説明まとめ】メガソーラーなど新たな防災拠点計画を説明【2024年2月19日】

首長の権限は非常に重く、影響力は大変大きい

地方自治体では、首長と議会議員をともに住民が直接選挙で選ぶといった二元代表制を採用している。

議決権をはじめとした議会の権限や役割はもちろん重要であると認識しているが、予算の執行や人事権などを持つ首長の権限は非常に重く、内外に示す影響力は大変大きなものである。ある意味、大統領制下における大統領の権限に類似しているとも言われている。

【奈良県議会 令和6年2月定例会】伊藤まさや県議の代表質問、五條市の防災拠点についての質疑応答まとめ/2024年3月1日開催

知事としての権威を振りかざしているように見える

今の山下知事の事業や施策における対応は、県議会や市町村長、市町村議会・地域に対して説明責任を果たしているとは言い難く、知事としての権威を振りかざしているように見えるのは、私だけではないと思う。

山下知事は確かに、知事選挙において26万人の支持を得て当選された。民主主義の根幹である選挙において当選を果たし、その選挙戦で訴えた公約を守ると発言していたが、既に知事は26万人の知事ではなく、就任された以上、130万人の知事である。

奈良県の資料「五條市の県有地の活用について」
奈良県の資料「五條市の県有地の活用について」 山下知事は地元説明会で「契約書に(奈良県が買収した五條市の県有地を)大規模広域防災拠点に使わないといけないということを明記した条文はない」と発言していました

【奈良県議会 令和6年2月定例会】山村幸穂議員の一般質問、五條市のメガソーラー計画、下流の河川への影響について/2024年3月5日

事業見直しには混乱を最小限に食い止める方法で進めることが求められている

事業の見直しや変更には混乱がつきものだが、そういったことを最小限に食い止めるやり方、方法で進めることが求められるのではないだろうか。

市町村長も直接選挙で選ばれた代表。橿原市や宇陀市にある県施設の移転を行うにあたっても、今までの用地活用に対する感謝の気持ちをもって、直接選挙で選ばれたトップ同士が直接話をすることが大事なことではないかと思う。

奈良県の資料「五條市の県有地の活用について」
奈良県の資料「五條市の県有地の活用について」 山下知事はこちらの資料に基づいて地元住民に説明を行いました

【奈良県議会 令和6年2月定例会】小林誠議員の一般質問、大規模防災拠点を見直しの経緯など/2024年3月1日

奈良県には政策におけるリーダーシップとしての役割がある

改めて申し上げるが、奈良県は国と市町村をつなぎ、市町村単位ではできないことを県として幾つかの市町村をまとめて実現するなど、政策におけるリーダーシップとしての役割がある。

その地方自治リーダーである県知事は、やはり多くの住民の声に耳を傾け、政策に反映することが必要である。奈良県の知事として130万人のトップとして、常に県民と向き合っていただくことを強く願い、議長のお許しをいただき、会派を代表して質問を行う

奈良県公式ホームページ

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